マイルとは航空会社が提供するポイントサービスにおける、1ポイントあたりの単位です。
マイルは飛行機に乗ったときやクレジットカードを使用したときに貯まり、
そのほかにも他のカードのポイントをマイルに交換し貯めることも可能です。
貯めたマイルはポイントに応じて航空券と交換したり、
搭乗クラスのアップグレードに使用できるほか、
飛行機以外にも電子マネーやギフトカードに交換したり、他のカードポイントに移行することもできます。
貯めたマイルの用途にもよりますが1マイルはおよそ1~2円程度に換算されます。
例えば、9000~10000マイルを貯めると
「東京~大阪」間の往復航空チケットに交換できるようになります。
航空業界には
「スターアライアンス」、「スカイチーム」、「ワンワールド」
のアライアンス(=航空連合)があり、
各航空会社はいずれかのアライアンスに所属しています。
例えば、ANAはスターアライアンス、JALはワンワールドに属しています。
貯めたマイルは同じアライアンスの航空会社同士なら相互利用ができるので、
自分の良く使う航空会社や行きたい地域へ就航する航空会社が、
どこのアライアンスに所属しているのか確認しておくことが大切です。
(各アライアンスの特徴 ※2017年時点)
加盟航空会社数 | 27社 |
年間利用客数 | 6.5億人 |
就航国数 | 193カ国 |
就航空港数 | 1321空港 |
保有機数 | 4561機 |
加盟航空会社 | 全日本空輸、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、エバー航空、エアカナダ、スカンジナビア航空、タイ国際航空、ニュージーランド航空、シンガポール航空、オーストラリア航空、アシアナ航空、LOTポーランド航空、アドリア航空、クロアチア航空、コバ航空、TAPポルトガル航空、南アフリカ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、中国国際航空、ターキッシュエアラインズ、エジプト航空、ブリュッセル航空、エーゲ航空、エチオピア航空、アビアンカ航空、TACA航空、深州航空、エアインディア |
加盟航空会社数 | 20社 |
年間利用客数 | 6.1億人 |
就航国数 | 177カ国 |
就航空港数 | 1052空港 |
保有機数 | 3054機 |
加盟航空会社 | デルタ航空、アエロメヒコ航空、エールフランス、大韓航空、チェコ航空、KLMオランダ航空、アエロフロート、ロシア航空、エアヨーロッパ、ケニア航空、中国南方航空、タロム航空、ベトナム航空、チャイナエアライン、中国東方航空、履門航空、アルゼンチン航空、サウディアミドルイースト航空、ガルーダインドネシア航空 |
加盟航空会社数 | 16社 |
年間利用客数 | 5.2億人 |
就航国数 | 155カ国 |
就航空港数 | 1010空港 |
保有機数 | 3428機 |
加盟航空会社 | 日本航空、アメリカン航空、ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、カンタス航空、フィンランド航空、イベリア航空、ラン航空、ロイヤルヨルダン航空、S7航空、エアベルリン、マレーシア航空、カタール航空、スリランカ航空、TAM航空 |
マイルを特典航空券に交換するときに気をつけたいのが必要マイル数の違いです。
航空会社ごとにお得な方面は異なり、例えば「東京~那覇」間であれば、
ANAよりもJALの方が必要マイル数は少なくて済みます。
またユナイテッド航空やブリティッシュエアと言った外資系の航空会社でも、
国内線の航空券に交換でき、必要なマイル数も国内の航空会社よりもお得な場合があるので、
交換する前に外資系航空会社も検討に入れておくことが賢明です。
(就航先と必要なマイル数の違い※往復便、2016年2月時点)
ANA | ユナイテッド航空 | JAL | ブリティッシュエア | デルタ航空 | |
東京~大阪 | 10000~15000マイル | 10000マイル | 10000~12000マイル | 9000マイル | 就航なし |
東京~札幌 | 12000~18000マイル | 10000マイル | 12000~15000マイル | 9000マイル | 20000マイル |
東京~那覇 | 14000~21000マイル | 16000マイル | 12000~15000マイル | 15000マイル | 20000マイル |
東京~台北 | 17000~23000マイル | 30000マイル | 17000~20000マイル | 20000マイル | 35000~75000マイル |
東京~バンコク | 30000~38000マイル | 45000マイル | 35000マイル | 25000マイル | 45000~90000マイル |
東京~ホノルル | 35000~43000マイル | 50000マイル | 40000マイル | 40000マイル | 60000~130000マイル |
東京~ニューヨーク | 40000~55000マイル | 70000マイル | 40000~50000マイル | 70000マイル | 70000~150000マイル |
航空券に必要なマイル数は連休やお盆休み、年末年始などの繁忙期では普段よりも
多く必要となったり、予約もなかなか取れないことがあるので、
計画的に取得することが大切です。
国内線は2か月前~、国際線は約1年前~から予約を受け付けています。
飛行機での利用ばかりに目が行きがちですが、飛行機以外のサービスに使いたいときや、
使いきれなかった細かいマイルがある場合は、
電子マネーやポイントに交換することで1マイルまでしっかり使い切ることができます。
(主なマイルの使い道)
ANAマイル=楽天edy、nanaco、id、Suica、SUGOCA、Pitapaなどに交換可能。
JALマイル=WAON、Suica、PASMO、nimoca、SUGOCAなどに交換可能。
特に交通系の電子マネーは電車やコンビニでも使用できる場所が多いので、使い勝手が良くて便利です。
ANA SKYコイン=1万マイル⇒12000~13000円相当。
e JALポイント=3000マイル⇒3000円相当、10000マイル⇒15000円相当。
飛行機に乗るごとに飛行距離に応じてマイルが付与されます。
これから飛行機を利用する際は必ず貯まるマイル数もチェックしていきましょう。
また、「先特割」などの割引チケットを利用した際は飛行距離の75%程度、
ツアーや格安航空券では50%程度と貯まるマイル数が変わってくることもあります。
(主な就航先と獲得マイル数※往復、普通運賃で利用)
東京~沖縄 | 1968マイル |
東京~グアム | 3122マイル |
東京~ロサンゼルス | 10916マイル |
東京~ソウル | 1516マイル |
東京~バンコク | 5738マイル |
東京~パリ | 12388マイル |
東京~台北 | 2660マイル |
東京~ニューヨーク | 13474マイル |
東京~ホノルル | 7662マイル |
飛行機利用によって貯まるマイルは大きいので、利用する際はマイルを貯め忘れないように注意しましょう。
仕事で国内外への出張が多い方はマイルもすぐに貯まりやすいです。
ANAやJALの提携カードを持っているとさらに10%のボーナスマイルが加算されます。
日常の支払い時に「航空会社提携のクレジットカード」を使うことで、
利用額の1~2%のマイルを貯めることができます(100円=1~2マイル)。
普段の買い物や食事、携帯電話代、電気ガスなどの公共料金、家賃など、
定型的な支払いをクレジットカードに設定しておけば毎月効率よくマイルを貯めていくことができます。
毎月15万円の利用がある場合、1年で約18000マイル(「東京~沖縄」の往復チケットに相当)ものマイルを貯めることができます。
最近お得度が増してきているのが、各種ポイントをマイルに交換する方法です。
例えばANAではTポイント500P⇒250マイル、JALではPontaポイントを2P⇒1マイルに移行することができます。
コンビニやネットショッピングでポイントを貯めている場合、そのポイントをマイルに還元することも意識してみましょう。
(ANAとJALのポイント相関図)
ANA⇔Yポイント、Suicaポイント、ANA⇔楽天スーパーポイント、ANA⇔nanacoポイント
JAL⇔dポイント、JAL⇔Ponta、JAL⇔JTBトラベルポイント
上述の通り、同じアライアンス(=航空連合)に所属する航空会社間ではポイントの相互利用が可能である一方、
アライアンスをまたいでマイルを使用することはできません。
例えばANAマイル(=スターアライアンス)を使って、JAL(ワンワールド)に乗ることはできません。
自分の利用したい航空会社がどのアライアンス所属しているのか確認してから、マイルを貯めていきましょう。
最近はクレジットカードの加盟店も増えて、どこでどんな支払いをする際にもクレジットカードを使えるようになりました。
食事や買い物など日常的な支払いや、
特に「公共料金・家賃」といった支払額が大きくかつ毎月の定型的な支払いとなっているようなものは、
カード払いに設定しておくことをおススメします。
支払いでマイルやポイントがたまるだけでなく、
一定額を継続的に支払っている実績があると、
今後新しいカードの発行やローンを組む際の審査で有利となるメリットもあります。
上述の通り、ANAマイルはポイントや楽天ポイントやnanacoポイントと連動、
JALマイルはdポイントやPonta、JTBポイントと連動しています。
普段から使用しているポイントがある場合は、
そのポイントと相性の良いもの選ぶことで「ポイント⇔マイル」の移行ができ、
効率よくマイルを貯めていくことができます。