『ICカード』と言っても、ピンとこない人もいるかもしれません。
しかし、銀行AMTカードやクレジットカードなどはご存知ではないでしょうか。みなさんの財布や定期券入れには、何らかのカードが入っていることと思います。
では、接触型ICカードとは、一体何なのでしょうか?
そのカードは、銀行のATMカードやクレジットカードであったりすでしょう。
接触型ICカードは、ICチップが表面にむき出しのタイプになります。
接触型ICカードの本体は8つの電極を持ったICチップモジュールからなっています。
この電極は、通常6接点だけ使用するので、様々なバリエーションがあります。ICチップは、この電極の裏側に張り付けられていて、電源や信号線が、ワイヤボンデングやバンプいった方法で電極に接続されています。
最後に、全体を樹脂で保護してICチップモジュールとなります。
そしてプラスチックの基体にICチップモジュールを強力な接着テープを用いて、ICカードが完成します。
接触型ICカードは、専用のリーダ、ライタのカードスロットに差しこんで使用します。
スロットに差し込むと、リーダ、ライタの電極が接触して接続されます。
接触型ICカードの電極は金メッキされていますが、むき出しですので、汚れていた場合には接触不良が発生します。
そこで、挿入時に、リーダ、ライタの接点のばねの力で、こすりながら磨きをかけて汚れを落して接触を確実にしていますが、それでも汚れがある場合は、ICチップ面の汚れを事前に取りのぞくことで、接触が良くなり、接触不良がよくなります。
銀行業界では、クレジットカードとことなり、ATMなどではユーザー自身が取り扱うために、これまでスキミングの被害は多くありませんでした。
しかし最近はATMnに認証が必要だという張り紙をして、読み取り機に挿入させて、キャッシュカードのの情報を読み取るといった、巧妙な手口もでています。
また、デビットカードとして銀行以外でも使用されるようになったことで、スキミングされる危険性が従来よりも増しています。
カードの情報を不正に読み取るスキミングの犯罪が多発し、毎年多額の被害が発生しています。
ICカードでは、そのカードが正当に発行されたものであることを証明しやすいようになっています。ICカードに内蔵されているICチップを設計して製造するには、専門的知識や特殊な設備、多くの資金を必要とされるため、偽造品を作っても採算が合いません。
また、製造段階および発行段階で、書き換えができないROMに固有のID番号が書き込まれ、チップを不正に入手しても偽造できないようになっています。
しかし、カードが正当に発行されたものであることが証明されても、そのカードを本人が使用しているかを確認できなければ意味がありません。
そこで最近では、より高いセキュリテーを必要とするカードの場合に、バイオメトリック技術を使って、例えば、指紋、顔写真、手のひら静脈、などの特徴をICカードに書き込み、その情報と照合して本人を確認するような仕組みもつくらてれいます。
金融業界でのICカード化
金融業界では、単にICカード化するだけでなく、ICカードの特性を生かした新たなサービスを提供することで、銀行別に差別化を図っています。
金融業界のICカード利用はますます進んで行きます。
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